智福寺 塩かけ地蔵

智福寺の門を入って左側にあるお地蔵さまをご存知ですか?

『塩かけ地蔵』という愛称で信仰されてきたお地蔵さまです。

身体に痛いところ(具合の悪いところ)があるとします。お地蔵さまのその部位に塩をかける(実際には擦り込む)と、痛みなどが治ると伝えられてきました。

前方に安置されているお地蔵さまが2代目の塩かけ地蔵で、後方に安置されているお地蔵さまが初代塩かけ地蔵です。

初代塩かけ地蔵は、原形をとどめておりません。塩の成分により、ボロボロになってしまいました。多くの方に塩をかけていただき、多くの身体を治してきた証(あかし)です。

塩かけ地蔵は、皆さまのことを待っております。門の前で立ち止まらず、少しだけ進んでいただき、塩かけ地蔵にお願いしてみてください。

塩かけ地蔵 参拝法

塩の種類や量など

『塩がお手元にない場合』でもご安心ください。

手から出る汗には、わずかに塩分が含まれているのです。

手のひらや指でこすることで、お地蔵さまに伝わります。

『塩をご持参される場合』は食塩などの一般的なものでかまいません。量の目安は、小さじ半分程度です。

かける箇所が複数ある場合は、適度に増やしていただいてかまいません。

※今後は、寺で清めた塩をお分けすることも考えております。

お参りのしかた

まず、お地蔵さまの正前で手を合わせて、軽く頭を下げます。
次に、痛い部分、治したい部分(お地蔵さまのお身体)に塩をすり込みます。

すり込みながら、「この部分の痛みが取れますように、この部分が良くなりますように」などをつぶやいたり、念じたりします。
つぶやいたり、念じたりすることにより、お地蔵さまがすぐに感じとってくださいます。

ある程度、気持ちが落ちつきましたら正面に戻り、再び手を合わせて頭を下げます。

なるべく(可能であれば)、痛みが取れるまで、良くなるまでお寺に通い、お地蔵さまにお参りすることをおすすめします。
痛みが取れたり、良くなったりしましたら、お地蔵さまにたくさんの感謝をしましょう。

もう一度塩をすり込んで感謝の思いを伝え、無病息災をお願いしましょう。

それから、お地蔵さまを見守る『本尊 阿弥陀如来』にも感謝をしましょう。

塩かけ地蔵を正面にして、そのまま右を向けば智福寺の本堂が目に入ります。
本堂には阿弥陀如来が安置されております。
本堂に直接お参りするか、その場で手を合わせて頭を下げます。そして、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念じれば、阿弥陀如来に感謝の思いを伝えることができます。

どこも痛くない、どこも悪くないという場合

そういうかたもお気軽にお参りください。お地蔵さまの一部、あるいは特に予防したい部位にすり込むことで『無病息災』のご利益(ごりやく)をうけることができます。

塩かけ地蔵 由来

2代目塩かけ地蔵は、(株)津乃國屋により寄進造立されました。

初代塩かけ地蔵に関しては詳しい記録がなく、造立年代は不詳です。江戸時代より智福寺が港区(現在の三田3丁目)にあるころ造立されたと推測できます。

江戸時代、智福寺の門前は海岸が広がり、漁師町として栄えました。

漁師が無事に漁から戻ってこられるよう、お地蔵さまの全身に塩をかけ、お願いをされたのが由来であります。

無事に戻ってこられたという感謝の思いをこめて塩をかけ、次の無事を願う。これを繰り返しておりました。

塩かけ地蔵のご利益は、次第に漁師からその家族、その知人へと広まり、地域の民間信仰として親しまれてまいりました。

塩かけ地蔵 祈願法要

智福寺では、塩かけ地蔵に痛いところや、悪いところを治していただく、さらには、病気などをしない健康な状態でいられることをお願いする法要【塩かけ地蔵『心身安穏・無病息災』祈願法要】を厳修しております。

また、お札(おふだ)の授与もございます。

お気軽にお問い合わせください。