令和4年6月20日(月)10時から、智福寺《檀信徒控室》にて【第5回 終活相談会】を開催いたしました。
毎度のことながら檀家さまや地域の方々にお集まりいただき、有意義な時間を過ごすことができました。
今回は、前回大好評だった【認知症】をテーマに、「認知症になったらどうする?」ということを深く掘り下げてみました。
特に、ご家族や身近な人が認知症になったときの対応についてお話を伺いました。
認知症対応【基本の《き》】
- 認知症になっても気持ちよく生活できるようにすることが大切。
- 多くの認知症に根治薬や、進行を止める薬はない。
→質の良いコミュニケーションでの対応が不可欠。
本人
- 自分の状況や、周囲の状況を正しく分析できないので、何が起こっているか分からなくなっている。
→しかし、
「今まで出来たことが出来なくなった」「分かっていたことが分からなくなった」
という認識は持っている。 - 自分の障害を正しく認識できないが、能力の低下は認識できるので不安がいっぱい!
周囲
- 「手助けするとますます出来なくなる」と思わず、
「手助けしないことで、傷つく体験を増やしてしまう」思うようにする。
→「出来なくなったことは手放して、まだ出来ることを少しでも長くできるようにする」ことを目標にする。
→出来なくなったら目標を下げて、そのときに出来ることをしてもらう。
→出来なくなったことは、周りの人がさりげなく補う。
→失敗させて能力の低下に直面させるより、現在の能力で完全に達成できるこをしてもらう。そうすることで、本人も自分の能力の低下に素直に向き合える。 - 本人の言い分を「そんなことはない!」と突っ張るのは、やめましょう。
→「私が間違っていた」と言わせようとするのはナンセンス。
→まずは、本人の言い分を受け止める。
というように今回は・・・
- 認知症になったとき、本人には何が起きているのか?
- そのとき周囲の人に求められる対応とは何か?
認知症になっても、お互いが気持ちよく生活してくための、コミュニケーションの取り方の工夫や心の持ちかた、参加者ご自身の介護の体験などについて語り合いました。
普段なかなか話せないお金の話、そして長年にわたり心に抱えつづけてきた亡き家族についての話が出るなど、とても考えさせられ、少し心がスッキリするような2時間となりました。
次回
次回は、【自分が突然倒れたら・・・】というテーマで終活相談会を進める予定です。
前段でサプライズを用意しております(^^)/
日時は、8月23日(火)10時~です。
改めて、当サイトにてお知らせいたします。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております!