お彼岸にはなぜ墓参りするの?お彼岸の意味とお供えについて教えます

  • 2020年9月18日
  • 行事
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お彼岸という言葉を聞いたことはあっても、いつからいつまでがお彼岸なのか、なぜ墓参りをするのかを聞かれると良くわからない人もおられるでしょう。

 

この記事では、お彼岸の意味や墓参り、お供えについてわかりやすく解説します!

 

お彼岸ってなに?墓参りをする意味とは

 

お彼岸の「彼岸」とは向こう側の世界、つまりあの世を意味しています。

 

語源はインドのサンスクリット語、パーラミタ(波羅密多)で、彼岸を意味する「パーラム」と至る「イタ」という2つの意味を持つ仏教用語です。

 

仏教では極楽浄土は西にあるとされ、お彼岸の時期である春分・秋分の日には、太陽が真東から上り真西に沈みます。

 

それが、この世をあらわす「此岸(しがん)」と「彼岸」がもっとも近づくことに例えられ、あの世とのつながりが濃くなる時期なので墓参りに向いているのです。

 

お彼岸は、迷いの多いこの世(此岸)から抜け出し、自分自身の悟りの境地である「彼岸」に到達するまでの修行期間とも言えます。

 

お彼岸の墓参りは日本独自の風習

 

お彼岸に墓参りをする行為は、じつは日本独自のものです。

 

お盆と同様、「墓参りして先祖に思いをはせ、自分を見つめ直して過ごしましょうね」という意味もあります。

 

しかし、お彼岸の墓参りにポイントをしぼって調べると、平安時代の中頃から、さまざまな寺院で彼岸会(ひがんえ)」法要がお彼岸時期に開かれるようになったのがきっかけです。

 

お彼岸の墓参りの時期

 

お彼岸には春彼岸と秋彼岸があり、時期は以下のようになります。

 

おもに中日に墓参りして先祖供養をする人が多いのですが、お彼岸の期間であれば問題ありません。

 

春彼岸:春分の日を中日として前後3日間の合計7日間

秋彼岸:秋分の日を中日として前後3日間の合計7日間

 

春彼岸には自然をたたえ生物をいつくしむ意味、秋彼岸には祖先をうやまい亡くなった人を偲ぶ意味があります。

 

また、彼岸の初日を彼岸入り、春分・秋分の日を中日、最終日を彼岸明けと呼びます。

 

いずれも気候がおだやかで、過ごしやすい時期なのがお彼岸です。

 

お彼岸の墓参りならではのお供え

 

お彼岸の墓参りには、お線香やお花のほかに、お彼岸の時期ならではのお供えを用意します。

 

春彼岸には、春の花である牡丹を意味する”ぼた餅”、秋彼岸には萩の花を意味する”おはぎ”をお供えするのです。

 

ぼた餅・おはぎともに使われる材料は同じで、小豆の『あん』と『もち米』からつくられます。

 

小豆は赤い色をしているため、縁起も良く、魔除け効果があると信じられてきました。

 

昔はとても高級品だった砂糖を使った『あん』は、ご先祖様への感謝と尊敬の気持ちのあらわれです。

 

また、春のぼた餅には『こしあん』、秋のおはぎには『つぶあん』を使います。

 

この風習は江戸時代ごろから始まったと言われています。

 

お彼岸の墓参りのお供えが春はぼた餅・秋はおはぎの理由

 

『こしあん』や『つぶあん』があるなら、故人やお参りする人の好みでよいのでは?

 

と思う人もおられるかもしれませんが、これは小豆の収穫時期で決められているのです。

 

秋に収穫される小豆は、春彼岸に使う頃には皮が固くなってしまいます。

 

そのため、秋彼岸には収穫したばかりの皮つきの小豆でつくった『粒あん』、春彼岸には皮を取ってつぶした『こしあん』が使われるようになったのです。

 

ぼた餅やおはぎのほかにも、和菓子や果物、お酒など故人が生前好きだったもの、季節のお花などを一緒にお供えしましょう。

 

お彼岸の墓参りでするべきこと

 

お彼岸の墓参りでするべき大切なことは、お盆やその他の墓参りと同じで、掃除と後片付けです。

 

墓や墓まわりの掃除から始め、まわりに木や雑草がある場合は取り除き、墓全体を清めるようにキレイにしておきましょう。

 

そのあとでお線香やお花をたむけ、お供えものを置き、心静かに祈ります。

 

また、お供えしたものは置いたままにせず、お参りした人たちで食べたり、「おさがり」として持ち帰ったりするのを忘れないでくださいね。

 

お供えにものにカラスが寄って来て食い散らかす、花が枯れて虫が湧くなど、せっかくの墓参りが台無しになってしまうからです。

 

次の墓参りまでご先祖様に快適に過ごしてもらうためにも、お供えものの処理はキチンとしておきましょう。

 

お彼岸の墓参りで得られること

 

お彼岸に墓参りをすると、ご先祖様をおまつりすることができるだけでなく、おこないを謹んで自分自身を見つめ直す期間を過ごすことができます。

 

この世とあの世の距離が一番近づくと言われるお彼岸の時期は、墓参りをするベストタイミングだからです。

 

祝日であることも重なり、お彼岸の墓参りのために帰省・里帰りする人も多いでしょう。

 

お参りをしながら、故人との昔をふりかえり、家族や親族とともに感謝の気持ちを伝えながら願いや祈りを捧げてみてください。

 

どんなに時代が変わっても、今自分がここにあるのはご先祖の存在あってなのだと気づけるかもしれませんね。

 

まとめ

 

今回はお彼岸の意味や、なぜお彼岸に墓参りをするのか、お彼岸ならではのお供えものなどについて紹介しました。

 

お彼岸は、自分自身を高めるチャンスでもありますが、全然堅苦しく考えなくても大丈夫。

 

お彼岸については諸説あり、今回紹介した仏教としての考え方のほかにも、農耕が始まる春分の日、豊作を太陽に祈願する「日願(ひがん)」が由来であるとも言われていますよ。

 

しかしどちらも時期が共通しており、手を合わせて祈ることに違いはありません。

 

彼岸の時期は過ごしやすく、墓参りなどにも出かけやすく、この世とあの世がもっとも近づく特別な時期です。

 

最近墓参りに行ってないな、お盆も忙しくて行けなかったなという人は、春彼岸・秋彼岸どちらかにでも足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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